やよいブログ

小泉やよい ● Vocal & Guitar / Songwriter / ボサノヴァ弾き語り

アルバム「reflection」のジャケットのこと

アルバム「reflection」のジャケットは、

現在札幌在住のジャズボーカリスト阿部智子さんによる作品。

わたしがiPhoneで撮影した写真を素材にしてコラージュするような形で

デザインしてくださいました。

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最初、ジャケットをどうする?という話になったときに

写真を使いたい、というイメージがぼんやりありました。

そこで、いくつかの写真をプロデューサーに見せたところ

「画像がチープ」ということで却下されたのですが、

(だって、iPhoneだから・・・)

なんとなく諦めきれなくて(笑)

 

その後、智子ちゃんと二人で打ち合わせをして、

実際に使わなくてもいいから

イメージを共有するためにも

いくつか写真をお送りしましょう

ということになりました。

 

「そのまま使うのはダメだけど

素材として使用するのはOKなのでは?」

と考えた智子ちゃんは、

このように、独自の解釈とイメージで表現してくれました。

 

最初にこのデザインを見せていただいた時には

とっても驚きました!

わたしの写真が使われているけれど

あくまで阿部智子さんの作品。

自分の手から離れて、異化されたもの

として、受け止めています。

 

実は他にも候補があって

わたしは他のデザインの方が見ていて落ち着く感じがして

そちらを希望としてあげたのですが、

わたし以外の人は全員このデザインを押しているとのこと(笑)

もちろんわたしもこのデザインは好きですし

アルバムジャケットはわたしが見ていて落ち着くためのものではないので(笑)

皆さんのご意見に従いました。

 

関わった人それぞれのクリエイティビティー

それぞれの形で生きている。

中身の音に関してもそうですが、

こういう制作の仕方はとても「にはたづみ」らしい

と思いました。

プロデューサーである中村真さんは

「何もしてない」とよく口にしていますが

何もしてないことはなくて

すべての工程の判断は彼の哲学に基づいています。

「にはたづみ」だからできた作品であることは間違いありません。

 

音だけを楽しみたい方には

あまり興味をそそられない話かもしれませんが(汗)

ひとつの物を作る過程にもいろいろな物語がありますねー

というお話でした。

 

せっかくなので、

素材として使われた写真を

こちらにご紹介したいと思います。

素材を知ることで、

阿部智子さんのクリエイティビティーをも

同時に感じていただけるんじゃないかな?と思います。

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ひとつひとつの写真にも、
撮影された背景にはそれぞれの物語があるわけですが・・・
 
それはまた別のお話 ★☆★☆