やよいブログ

小泉やよい ● Vocal & Guitar / Songwriter / ボサノヴァ弾き語り

2022年、さようなら

2022年が暮れていきます。

みなさんの2022年はいかがでしたか?

私はといえば、今年の抱負は「平常心」だったんですが、全然無理でした。

特に今年の前半は乗り越えなきゃならない困難が次々と迫ってきて、なんとか対応するのに精いっぱい。いや~あの頃のことは思い出したくもないですね(;^ω^)

周囲のバタバタが落ち着いてきた夏以降は、自分のライブができたり、好きな映画を見に行けたり、大変さが消えたわけではないけれど確かに自分の生活に戻れているという嬉しさや喜びを満喫しながら生活できました。

平常心には程遠し。。。

まだまだ修行が必要なようです。

 

先日図書館で『パティ・スミス完全版』という本を借りまして、それからすっかり彼女の虜になっています。

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彼女の作品に触れると、狭くなっている自分の視野がふわ~と広がるような気持になるのです。目の前にまっさらな空間が広がってくる喜び。

彼女の音楽は言葉が肝なんだよな~。

初めて彼女のアルバムを聴いた20代の頃にはそのことに気付けず通り過ぎてしまったけれど、私もアラフィフになってようやく分かってきました。

これからの人生のお供にしたいです(n*´ω`*n)

 

映画館で『ソングス・フォー・ドレラ』のライブ映像を見ることができました。

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アンディ・ウォーホルの追悼としてルー・リードジョン・ケイルが作ったアルバム『ソングス・フォー・ドレラ』。

元々このアルバムが好きだったのですが、映画館で見るとそれはもう格別で!

字幕のおかげで言葉の意味も分かるし、暗闇の中で集中して音を浴びて作品の世界観にどっぷり浸ることができて、なんだかもう泣けてきました。

言葉が肝といえば、ルー・リードの作品もそういう側面があると思うので、いつか彼の詩集を読みながらじっくりアルバムを聴いてみたいのです。でも彼の詩集はなかなか手に入らないのですよね。。。

 

私はジョゼ・サラマーゴの小説が好きなんですけど、彼の作品の中でもとりわけ心に残っている『リカルド・レイスの死の年』がポルトガルで映画化されて12月に都内で上映会があるというので見に行ってきました。

会場は東京外国語大学アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール。映画館とはちょっと違ったアカデミックな雰囲気。ドキドキ。

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小説を読んで自分の中でふくらませていたイメージと、監督が形にしたイメージとは当然ながら違いがあって、そこが興味深かったです。私が期待していたシーンはサラッと流されていたりして。

そもそも、サラマーゴがページを埋め尽くすように言葉を尽くして描いたものを2時間ちょっとの映画にするには、かなりの力技を駆使しないと無理な話しではあります。

映画って何なのかな~と、答えにたどり着きそうもない問いが思わず頭に浮かんできた夜でした。

 

秋に宮城県東塩釜から秋田県由利本荘市にお引越しされた cafe 月とオリオン さん。

たまに私のアルバムを店内BGMとして流してくださっているとのことで、写真を送ってくれました (ありがとうございます!)。この日は『アクアトロン』♪

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自分が行ったことのない場所に音楽が届いているなんて、とてもうれしいです。楽しんでいただけていたらいいな。由利本荘のみなさん、よろしくお願いします!

お店は開店直後から早速多くの方々に愛されているご様子。さすがだな~。いつか遊びにいきたい!♡

 

今年は、東塩釜の店舗が閉まる前に月オリさんで延期していたライブを開催できたんですけど、同じくライブ延期中のカフェはれまさん (本塩釜) ではライブを実現させることができませんでした。

簡単ではないけど、なんとか実現させる道筋を見つけなければ!

来年に持っていく大切な宿題です。

 

そろそろ千葉でもライブがしたいなと思っているのです。

その下準備として、千葉みなとにあるライブハウス『Clipper』さんにお邪魔して、店内スペースをスタジオ利用させていただいて、自分の機材のセッティングやサウンドのチェックをしました。

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PAを通して大きな音で鳴らしてみたところ、自宅でアンプから小音量で鳴らした時には気付かなかったんですが、ギターにノイズが乗っていることが判明。

帰宅してあらためてヘッドフォンで細部を聞きながら、電池を交換したり、シールドを変えてみたり、いろいろな条件で試してみたんですが、やはりノイズが気になります。

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私のエレガットギター、Godin Grand Concert Duet。古い型だからか?メーカーのホームページにはもう情報が載っていません (;^ω^)

前回修理に出したのが15年前だったので (その時もノイズ問題でした) 、点検してもらうちょうど良い機会だと思って修理に出すことにしました。

手元に戻ってくるまで時間がかかりそうなので、気長に待ちます~。

 

そういえば、エレガットに使用している006P型 (9V 角型) の電池。今は充電式が出ているんですね!

電池がノイズの原因になることもあるから、電池についていろいろ調べてたんですけど、充電式があるなんて初めて知りました~。

既に10年くらい前には販売していたみたいで。完全に浦島太郎状態。

気になって試してみたところ、サウンドの質が私好み♡ (電池によって微妙~にサウンドの質が変わるんです。かなり細かく聞かないと分からないレベルですけど。)

USBケーブルで直接充電できるものもあるのですが、006P型は商品によってサイズがまちまちなので、ギターの電池ボックスに収まるかどうかを考慮して東芝のIMPULSE にしました。

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ギターが戻ってきたら使いたいと思ってます。楽しみ~。

 

2022年。私が一人のシンガーとして人前で歌いはじめてから20年の節目でした。

これまで、様々な事情で歌うのをやめてしまったシンガーの姿を目にしてきました。才能豊かな人もいました。

今、自分が歌い続けていられるのは、ただの偶然だと思ってます。

意志だけではどうにもならないことが確かにあるから。

人生の荒波に揉まれながら、正直よくここまで続けてこられたなと思うのですよ。(よくがんばった、自分!)

歌うことに対して、音楽に対しての探求心を持ち続けている限り、そして自分の体が許す限り、これからも歌い続けていきたいです。

 

このブログも、ご覧の通り大したことは書いてないのですが、お世話になった方々がたま~に「小泉やよいはどうしてるかな?」という感じで見に来てくださっているみたいなので、「こちらはなんとかぼちぼち元気でやってますよ」という生存報告の気持ちで、これからも音楽のことや思い出などを書き続けていきたいと思います。

 

今年も一年間、

ライブで、CDで、私の音楽を聴いてくださったみなさん、

講座に参加してくださったみなさん、

遠くから見守ってくださったみなさん、

あたたかいメッセージ、時には救われるような気持ちにさせてくれるメッセージを寄せてくださったみなさん、

本当にありがとうございました!

 

どうぞよいお年をお迎えください~🐦🍵